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       想い出の一品 その 3

     
 
                       「阿修羅悔悛」           P 50 号      1998.8

        1995年に市展初出品ながらも、新人賞たる岡田文化財団賞を受賞し、感動的なコメントを頂いたのが契機になり
       公募展出展を始め、次の年の市議会議長賞受賞につづき、この年市長賞を受賞。同年に、市の文化芸術大賞も受賞した
       のがこの作品である。墨にすこし彩色を施した。  
        これは、奈良興福寺の国宝でもある塑像「阿修羅像」からイメージした。
        いうまでもなく、阿修羅というのは古代インドの神で太陽神ともいわれたが、のちのインドでは帝釈天に
       刃向かう暴れん坊の悪神とされていたのを、仏教では仏の守護神としたと言われる。
       阿修羅といえば、一般のイメージでは容赦ない暴れん坊とされている。
       阿修羅像はほかにもあるが、興福寺のそれからは、あたかも、暴れん坊たる阿修羅の仏への信心の
       傾斜という内面の苦悩する様が感じられ、これをテーマにしたいと思った。
       華奢な体型、少年のようなみずみずしさ、そして、何か苦悩するがごときこの像の表情を通じてそんな思いが描けたら
       なあと思い筆をとった。
        まえにものべたように、私は絵は心の内面を描くことだと思っており、対象の外面だけを描くのではなく内面に入り込み、
       同化し、それを表現するものだと思っている。
       技術的には、未熟でもそんな思いは描けたなのではないか、と思っている。
 
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